「FLASH」はガセの塊だった

「FLASH」発禁本特集の唐沢コメントには多数のガセが含まれていた。唐沢スレで活発に指摘されていたが、トンデモない一行知識の世界 - 唐沢俊一の「雑学」とはがまとめている。どんなガセが含まれていたかわかりやすいように見出しを書き換えてリンク。

まとめwikiにも項目が立てられている。→唐沢俊一 盗作発禁本を語る

2月下旬もいろいろあった

 共同テレビジョン執行役員H氏からのメール。Youtubeを使った不法イベントに関してCXの幹部と話したとのこと。

>メディアまわりに巣くう変な人物ですな。

 というのが感想だったそうな。現場に下ろすかも知れないとも。

Youtubeを使った不法イベント」とは、たぶん唐沢が1/30にネイキッドロフトでやった「ユーチューブのハマり方」のことだろう。これについては後日。

  • 2月下旬〜、「FLASH」発禁本特集に多数のツッコミ。別エントリーにて。
  • 2/29、Wikipediaの「唐沢俊一」に異変。別エントリーにて。
  • 3/2、唐沢スレ 24が立った。最近スレの消化速度が速い。


*ガセの指摘や唐沢擁護の動きは省略した。(多すぎていちいち書いていられない。)
ガセについてはトンデモない一行知識の世界 - 唐沢俊一の「雑学」とはを、擁護さんの珍妙発言については唐沢俊一さん盗作問題ウォッチャー参照。

発禁本特集を唐沢俊一が監修

光文社「FLASH」2008年3月11日号に「消えた「発禁本」90冊を追う−禁断の8ページ袋とじ」なる企画ページがあり、その監修をあの唐沢俊一がやっている。
発禁本の中には盗作発覚により絶版となったものも含まれている。
盗作「研究家」ならわかるが、盗作「実践者」に盗作絶版本を語らせるとは、FLASH編集部もひどいことをする。そういえば、「週刊新潮」は池田理代子聖徳太子』の盗作疑惑について唐沢にコメントを語らせていたっけ*1。どうやら週刊誌編集部というのは根性曲がりの巣窟のようで。

光文社公式サイトの最新号目次にはこの企画が載っていないので「雑誌の新聞」から目次を引用。

消えた「発禁本」90冊を追う−禁断の8ページ袋とじ
 監修・唐沢俊一/ フラッシュ(2008/03/11)/頁:41


残念ながら袋とじなので立ち読みはできないが、監修者・唐沢俊一のお言葉は唐沢wikiにまとめられている。盗作について、例によってトンデモ発言を連発している。必読!


唐沢スレ23に秀逸なパロディがあったので引用させてもらう。(勝手ながらシャープ処理させてもらった。厳密に言うと「引用」ではなく「改竄コピー」です。作者さん(383氏)ごめんなさい。)

↑上の画像をクリックしても大きくなりません。大サイズはこちら→ 文字の読める大きいサイズ

オリジナル:唐沢スレ23 #383

金嬉老事件にコメント

金嬉老事件 - Wikipediaに一時唐沢のテレビ発言が記載されていたが、今は削除されている。(唐沢スレ23経由で先ほど知った。)
今月15日に「事件概要」の項に追記され、その後20日に削除された記述を、後日の参考用として引用しておく。

2008年2月11日、テレビ朝日「スパモニ!」でこの事件を取り上げる。建国記念の日になぜこの話題なのかが疑問視されるが、その中でコメンテーター唐沢俊一が「僕もね、子供でしたけど、カッコいいっていうか、ヒーローっていうかな、そう言う風に思っちゃうんですよ。当時読んでいた漫画に彼を主人公っていうかモデルにしたようなマンガがねいくつもあって、そういうのを読んで、そのやっぱり世の中になんか不安、矛盾とかがあるってのは子供心に解るわけで、それがいま彼がそこに文句をつけて、テレビマスコミというその当時肥大化した、そういうマスコミを通じて文句を付けているのが新しい事件っていう感じがしましたね…」と述べる。しかし当時、金嬉老事件をモデルに書かれた漫画の存在は見あたらず、しかも当時9歳で北海道在住の唐沢俊一少年がこの事件を見て「世の不満を感じ金をヒーロー扱い」したという事は考えにくく、番組放送後、色々な場所で議論を呼んだ。

Wikipediaの唐沢俊一

唐沢スレ23Wikipediaの話題が出ていたのでチェックしてみたところ、「盗作問題」の項が大幅に加筆されていた。今後も加筆修正されていくだろうが、現時点での最新版を引用して記録に留めておく。

盗作問題

幻冬舎からの著作『新・UFO入門』の中で、アマチュアのブログ「漫棚通信」の中の『山川惣治と空飛ぶ円盤』の文章を丸々写し、ブログ主宰者からこれは盗作ではないかと指摘されると、謝罪は行ったものの「ケアミス」で引用した旨を書き忘れたと言い訳し、盗作であるとの事実は否定した。

しかし、引用元である筈のブログ文章から、てにをは言い回しなどを微妙に改竄している為、決して通常の引用行為とは言えず(「同一性の保持」など、引用の規定に反している)、他人の文章を己のものに見せかけようとした意図は明白だった。さらには「ある作品のストーリィを紹介するという性格上、参考にさせていただいたサイトとの記述の非常な類似のあることも事実です」と、引用ミスであるという言い訳とは矛盾することさえも主張した。

唐沢とブログ主宰者の交渉は幻冬舎の法律担当に引き継がれたが、その法律担当者は、交渉の経緯をブログで公開するな、唐沢俊一幻冬舎と言う固有名詞を記すな、場合によっては法的手段に訴えると、一方的に要求を重ねた。

結局、交渉は決裂となり、『新・UFO入門』は二刷で「無断引用」の旨を記して刊行されたが、それに関して書店はおろか当事者であるブログ主宰者にも一切の連絡はなかった。

12月25日発行の『社会派くんがゆく! 復活篇』では、以上の話し合いが決裂した本当の理由について、ブログの主催者が「さらに通常の、このような場合の謝罪のレベルを大きく超えた範囲の要求までしてきた」為に「今後、単純な引用ミスをおかしただけの同業者が、これを前例として相手に過大な謝罪を要求されるという事態を招きかねない」からであると、本来は盗作の被害者である筈のブログ主宰者に責任があると取れる記述をしている。一方、ブログ主催者はウェブにすでに公開された唐沢側の文書のみを材料に(つまり、第三者から見えない場所でどのようなやりとりがあったかについては一切言及せずに)、唐沢の主張が虚偽であることを証明して見せている。

これまで唐沢の主張は自身のサイトとネット版の『社会派くんがゆく!』のみに掲載されていたが、ここに至って削除も敵わない印刷物となったことから、不用意な文言が唐沢の文筆家としての活動に大きな影響を与えることになった。

その後、月刊誌「創」で行っている岡田斗司夫との対談連載「オタク論!」2008年2月号掲載分にて、唐沢が「私の、「新・UFO入門」関係の騒ぎについても、週刊誌はきちんと私の方の言い分を確認してきたけど、ネットでいろいろ論評していた人間で、「唐沢の見解はどうなのか」と尋ねてきた人は一人もいなかった」「著名な作家とか評論家とか名前がある人で今回の件に言及している人も、一切コンタクトしてこないし、そもそも私のサイトも見ない」と発言したことから、盗作問題が発覚した直後から唐沢に対する糾弾を続けていた推理作家・藤岡真が唐沢に対して説明を求めるメールを送った。

その返答で、唐沢がブログ主催者への批判として主張している「このような場合の謝罪のレベルを大きく超えた範囲の要求」とは、唐沢が言い訳として使用した引用ミスではなく、盗作という言葉を謝罪文などに反映させることであったと説明し、それが本当に盗作とされている問題にて「過大な謝罪」であると言えるのかという疑問を残す結果となった。さらに後日、ブログ主催者は「交渉の最初期の段階で、「盗作」「盗用」あるいは「無断引用」などの文言は使用せず、「ほぼ同一の文章を無断で掲載してしまった」という表現を使用することで、双方で合意していました」とコメントし、それが真実であるならば、唐沢は藤岡からの質問に虚偽の返答をしたことになり、主張している「このような場合の謝罪のレベルを大きく超えた範囲の要求」自体の存在も怪しいということになってしまう。

また、唐沢が「私の方の言い分を確認してきた」としている週刊誌『週刊新潮』が、もう一方の当事者であるブログ主催者の言い分は確認していないという事実に対する質問に、唐沢はブログ主催者がメールアドレスを公開していなかったので取材が出来なかったのだろうと返答したが、実際はブログ主催者に取材依頼はあったものの、まだ交渉中の時期であった為、円満解決を望んでいたブログ主催者が断わっていただけであった。もちろん、ブログ主催者はサイト上でメールアドレスを公開しており、唐沢自身が相手のサイトも見ていないのではないかという皮肉な結末を見せて終わった。

漫棚通信」に続いて、作家・新戸雅章の著作『六〇年代のハルマゲドン −UFO教団CBAの興亡―』(文章はネットにも掲載されている[2])、及びアマチュアのサイト「UFO事件簿」「塩サバ通信」からも、『新・UFO入門』の中に無断で文章を改竄し使用しているのではないかとの指摘がされている。

事件発生前に自身のブログで『新・UFO入門』を褒めていた新戸は、この指摘に対し「あらためて読むと、たしかによく似てはいる」「これだけ似ていると、やはりいろいろ勘ぐられるのも仕方がないかもしれない」と発言し、さらに「わたしのような無名の著者でも五分の魂はある。あまり軽く考えないほうがよいのではないだろうか」「今回の件でもし思い当たる節があるなら、唐沢氏は素直に謝るほうがよいし、それが将来のためでもあるだろう」とコメントしている[3]。「UFO事件簿」の主宰者である雅氏も、事件発生当初は唐沢に対して同情的な形のエントリをブログに記していた[4]が、自身のサイトとの類似に関する指摘に対して、一言「アレマア!」とコメントを残している。

脚注
2. 六〇年代のハルマゲドン
3. 「新・UFO入門」ふたたび
4. 唐沢俊一転載問題

(強調は出典ママ。脚注のリンクは表記を変えてある。)

百科事典を標榜するWikipediaにしては、ちょっと強調(太字)が多すぎるような気もするが、いずれしかるべき形に落ち着くだろう。

最近の動き

唐沢スレ&唐沢ウォッチャーの動き。大雑把に。


>そもそも引用だったら、なんで微妙に書き換えてあるの?
という台詞は、お友達のその唐沢俊一に叩きつけるべきなんじゃないの。

  • 2/17 藤岡氏、「金嬉老は子供たちのヒーローか・承前」(唐沢スレの情報提供を採録:「ハレンチ学園」について。金嬉老をモデルにしたマンガがいくつもあったのか、について)


メモ書きの羅列で気がひけるが、これ以上溜めるとどうにもならんので。余裕ができたら後で手直しするかも。
ガセネタの指摘は数が多すぎるので上では省略している。ガセの検証はトンデモない一行知識の世界  - 唐沢俊一の「雑学」とは -参照。

*1:以前は「シャイタナ」を名乗っていた。過去の発言は唐沢俊一さん盗作問題ウォッチャーに収録されている。

新戸氏が意見表明

唐沢俊一 まとめwiki「六〇年代のハルマゲドン」(新戸雅章氏)と『新・UFO入門』の酷似箇所比較表がある。見比べると、これはもう似ているというより、丸ごとコピペしてほんの一部字句をいじっただけのしろものである。
「六〇年代のハルマゲドン」と『新・UFO入門』の対比 - 唐沢俊一 まとめwiki


ただ、これだけでは盗用と断定はできない。どんなに酷似していても、著者・新戸氏が「好きに使っていいよ」と許可を与えていた可能性もあるので。
その新戸氏が、酷似箇所について意見表明した。*1

 わたしはもともと記憶力が悪く、書いた物はすぐに忘れるたちなので、最初に読んだときには気づかなかった。似ているなとは思ったが、こちらの文章も文献をまとめたものなので、そのせいだろうくらいにしか考えなかった。これだけ似ていると、やはりいろいろ勘ぐられても仕方がないかもしれない。

 引用の問題は裁判にもなるくらい微妙な問題である。対応には慎重を要することはいうまでもない。お互い物書き同士、この問題についてこれ以上言うつもりはないが、たとえわたしのような無名の著者でも五分の魂はある。あまり軽く考えないほうがよいのではないか。


新戸氏の意見表明により、『新・UFO入門』の刊行以前にも以後にも(盗作騒動勃発以後においてさえ)、唐沢が新戸氏に一切連絡をとっておらず、なんの諒解・合意も得ていないことが明らかになった。
つまり、酷似箇所は盗用であることが明白になった。


『新・UFO入門』は他にも、ジョージ・アダムスキー - UFO事件簿からの盗用疑惑が指摘されている(『新・UFO入門』における盗用の研究参照)。
「UFO事件簿」の著者・雅氏は、ブログで酷似箇所の指摘を受けて、「アレマア!」と感想を書いている
驚いたということは、事前に唐沢から連絡はなく、論稿利用の許諾は与えていなかったということだが、現時点で雅氏は「アレマア!」以上の意見表明はしていない。

意見表明と抗議のこと
87 :無名草子さん:2008/02/11(月) 23:37:49
>>77
> ともあれ、「新・UFO入門」からの盗用で二つ目の抗議ということになる。
いや、唐沢的には抗議は受けてないことになると思う。

漫棚氏の時は
>オノからメールで、サイト『漫棚通信』の運営者さんから『新・UFO入門』の一部が、
>当該サイトの文章に酷似しているとの抗議があったとの知らせ。
ということになっている。新戸氏から唐沢に直接連絡とらないとそのままだよ。

同感。直接連絡をとらないとうやむやで終わってしまうだろうなあ。

*1:コメント欄で、笛育市更新日記の古賀さんに教えていただいた。